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道に迷えば 道をおぼえる

いよいよお盆の時期になりました。

 

初盆は7月からすでに行かせていただいていますが、本格的には8月1日からお盆参りがスタートします。

京都方面、兵庫方面、奈良方面と近畿の遠方から順番に。

 

遠方でも、今はカーナビがありますので、ほぼ迷うことはありません。

初めていくところでも大丈夫、本当に心強いです。

渋滞情報も、迂回ルートも、到着時間までわかります。

本当に便利な時代になりました。

 

しかしながら、便利な反面、毎年同じルートで行っているお家でも、なかなか道を覚えていないのが現状。

 

昨年の夏、急にカーナビが故障した時は本当に苦労しました。

 

しかし、カーナビのない盆参りを終えてみると、自分で苦労をして地図を見て、間違えながら探したほうが断然道を覚えることができました。

 

 

人生も道にたとえられます。

決して先の見通せるきれいな一本道ではありません。

つまずいたり、悩んだり苦しんだりと、迷うこともたくさんあります。

 

しかし間違って初めて気づくこともあるし、失敗して身につくことの方が多いのではないでしょうか。

 

仏教ではこの世は迷いの多い世界と説かれます。

迷って当然。嫌な事つらいことがあって当然の世界であると。

迷いながらでも、正しい教えを道しるべとして、正しい方向に歩んでいきたいものです。

 

迷うことのない、苦しみのない人生は楽なように思いませんか?

 

しかし迷い悩んで失敗した分、同じような状況になった人の気持ちも考えることができる。

そう思うとそんな人生も無駄ではなく、生き方に深みが出てくるのではないでしょうか。

 

「道に迷えば 道をおぼえる 人生に迷えば 生き方をおぼえる」

 

まだまだ先の見えない日が続きますが、善い夏を過ごしましょう。