この度、所属している大本山百萬遍知恩寺布教師会のリレー法話に掲載されましたので転載いたします。
新型コロナウイルス蔓延が治まりますように
人々が心安らかに過ごせますように
私達が慈しみの心を起こし思いやりのある日暮しができますように
「お寺は○○な場所」
皆さんにとって、お寺はどのような場所ですか？
癒しの場所、祈りの場所、集いの場所、パワースポットと呼んでくださる方もおられます。
先日、うちのお寺にお参りに来られたご婦人が、本堂でお参りをされたあと「心が軽くなりま した」とおっしゃいました。
その言葉に私は心癒されました。
この数カ月は、コロナの影響で経験したこともないような生活になり、感染したらどうしようと いう恐怖と先の見えない不安な日々を過ごしました。
心が不安な状態でニュースを見ると、いつも なら聞き流せることでも、ネガティブに受け止めて、気持ちが重くなることも多かったです。
気持ちにも軽い・重いがあって、軽い時はスキップでもできそうですが、重くなるとなんだか沈 んでしまいますね。
私たちは、知らず知らずのうちに心の中に不要な物をため込んでしまいます。
恐怖、不安、イラ イラ、嫉妬、不満・・・。 やはり、ため込んでしまうと心の中がいっぱいになり、つらく苦しくなります。
お参りに来られたご婦人は、気持ちが重い状態でお寺に来られて、心の中の荷物を少しおろしに 来られたのではないかと思います。
それが「心が軽くなりました」だったのではないでしょうか？
お寺はどのような場所ですか？
私が今聞かれたら、「お寺は心の荷物をおろす場所」とお答えします。
おろしてもまた同じ荷物を持って帰らないといけないかもしれません。
しかし、同じ荷物だとしても軽く感じることができる。
お寺はそんな場所であり、阿弥陀さまは そんな心を育ててくれます。
抱えきれない荷物は、置いて帰っても構いません。
阿弥陀さまが全部引き取ってくれますよ。
どうぞ、平常通りお参りできるようになったら、お寺にお越しください。
いつでも誰でもお参り ができ、本堂でマスクを外して、いっぱい息を吸い込んで、「南無阿弥陀仏」と吐き出せる日を楽 しみにしています。
超泉寺 茂上洋之
「新型コロナウイルス感染症 病即消滅 四大軽安 如来大慈悲哀愍護念」 南無阿弥陀仏
「新型コロナウイルス感染症 物故者諸精霊 追善菩提」 南無阿弥陀仏