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傘餅(かさもち)

本日、満中陰法要がありました。

 

満中陰の時にお供えする、傘餅というものがあります。

 ※四十九日にお供えするので四十九日餅とも呼ばれます。

 

丸もちを7つ並べその上にまた7つ・・・と7段に重ねていきます。

7×7で四十九個の餅になります。そして一番上に大きな平たい餅を重ねます。

 ※餅を重ねることから、重ね餅とも呼ばれます。

 

法要の後にまな板と包丁を用意していただき、一番上の平たいお餅を切っていきます。

 

よく見ると、お遍路さんの姿を想像できると思うのですが、これは笠をかぶり杖をついてお浄土へと旅立つ姿を表しています。

 ※笠をかぶっているので、笠餅とも呼ばれます。

 

上記のような、傘餅の説明をして、最後にお話しするのが

「ご自身の体の悪い部分を食べると、故人さまがそれをお浄土に持っていってくれるんですよ」というお話です。

 

膝が悪い方は脚を、肩が痛い方は肩を、それぞれの部位をいただき、杖や笠はお墓にお供えします。

 

そして、その時に必ずと言っていいほど

「私、頭悪いから頭いただくわ」や「あんた勉強できるように頭もらっとき」と聞こえてきて、大阪ならではの笑いがおきます。

 

まだまだ悲しい気持ちの残る満中陰ですが、少しほっこりする時間です。

 

傘餅で故人さまの旅立つ姿を見て安心し、さらに遺された家族の健康も気にかけてくれるというつながりを感じます。

 

今回、お浄土に旅立たれたお方は、いつもお浄土におられるご主人やご先祖様のご供養を大切にしてこられました。

これからは、そのお浄土から大切なご家族の皆さんをいつもお護りくださることと思います。

 

葬儀から満中陰、心のこもったご供養ありがとうございました。

オンラインで法要に参加してくださったご親族の皆さまもありがとうございました。

 

南無阿弥陀仏