· 

今月の言葉「善きことは ゆっくり動く」

競泳女子の池江璃花子選手が、白血病という大病を乗り越え、オリンピック代表選考大会で見事優勝を遂げられました。

インタビューの「努力は必ず報われるんだなと思った」という言葉にはとても重みを感じました。

本当に私たちの知らないところで、相当の努力をされてきたのだろうと思います。

 

もちろん「努力は必ず報われる」と言っても、努力をすれば誰でも優勝してオリンピックに出場できるというわけではありませんし、現実に努力も報われないということもあります。

でも池江選手は、「努力は必ず報われる」と誰よりも強く信じながら、病気に立ち向かい今できることを積み重ねていかれたのです。

 

「信じる力」を持ち続け、努力することの大切さを教えていただきました。

 

今年は丑年。

牛の歩みも千里ということわざがあります。

ゆっくりとした牛の歩みでも、やがては千里という遥か遠い目標にもたどり着くだろうという意味で、何事も怠らずに努力を続ければ大きな成果を上げることができるということです。

 

一日一日ではあまり進んでいないようでも、コツコツ積み重ねることが大切なんですね。


枚の紙ならすぐに破れますが10枚となるとなかなか破れにくくなる。

365枚重ねたらなかなか分厚くて破れない。積み重ねは気付けば大きな力となるのです。

 

お念仏も一度称えたからと言って、今の自分に何の変化もないし、何も変わらないと思うかもしれません。

しかし、その一回一回のお念仏を阿弥陀さまは聞いてくださり、その姿を見てくださり、お護りくださるのです。

そして、その一日一日の積み重ねが自分自身の信仰となっていくのです。

 

その信仰は、つらい時苦しい時に生きる力となり、大きな心の支えとなっていくことでしょう。

 

今はなかなか前に進まないことも多いですが、ワクチン接種も進み希望の光も見えてきました。少しずつでも一歩一歩ともに歩ませていただきましょう。

 

南無阿弥陀仏