2月3日は節分。
鬼は外、と豆まきをして鬼を追い払い、一年の無病息災を願う行事です。
鬼というのは「悪いもの」の象徴で目に見えない恐ろしい存在です。
でもその鬼というのは私たちの心の中にも住みついているのではないでしょうか?
もっともっと欲しいとむさぼる欲の鬼、
自分の思うとおりにならないと腹を立てる怒りの鬼
自分さえよければというわがままな迷いの鬼。
それらは仏教では煩悩と呼び、字のごとく悩み苦しみの原因となります。
再びコロナウイルス感染拡大中の今、「またか・・・」「いつ終わるのか・・・」
とそれぞれに、また不安や不満を抱えていることと思います。
不安や不満がたまると一気に心の鬼たちが暴れだし、自らを苦しめてしまいます。
コロナに振り回されているようで、またコロナ対応に振り回されているようですが
実は私たちは自分自身の煩悩に一番振り回されているのです。
テレビでコロナのニュースばかりを見て、一喜一憂してしまう人もいれば、
このコロナの自粛期間を利用して自分の時間を大切にしている人もいます。
またアフターコロナに向けて、今のうちに力を蓄えている人もいます。
私自身も、コロナのおかげでこのホームページを開設し、サロン事業も立ち上げることができました。
このコロナの中で、仏教は何ができるのか?何か救いとなる仏教の教えがないか?
と、悩んで勉強する機会ができました。
そんな日々の中で、煩悩を抱えるままでそのまま救うといってくださる阿弥陀さまのありがたさを感じることができました。
できない私たちを平等に受け止めてくださるのが阿弥陀さまです。
自信をなくしたり、落ち込んだりすることもありますが、
「できなくても大丈夫。自分のペースで進んでいけばいい」と大らかに
受け止めてくださる存在があるのです。
仏教はそうした気づきをたくさん与えてくれるものです。
普段は仏教なんかいらない、またいつかと思っている人でも、
こんな時だからこそ仏教のみ教えに触れると、
また今までとは違った受け止め方ができると思います。
今こそよく聴きよく遺す
仏さまはいつも私たちの心を明るく照らし「大丈夫」と見守ってくれていますよ。
共に喜びを持って今日一日を過ごせますように。